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相続に備えて!被相続人が行うべき
財産把握の手順とポイント

相続に備えて!被相続人が行うべき<br/>財産把握の手順とポイント

遺産相続を「する方」(被相続人)が行うべき生前対策として「財産把握」「生前贈与」「遺言書作成」「家族信託」の4つを挙げさせていただいておりますが、豆知識コラム帖でより詳しい内容をお伝えしたいと思います。こちらのコラムでは「財産把握」について。

 

はじめに:なぜ財産把握が重要なのか?

相続対策では、被相続人(財産を残す人)が 事前に自身の財産を正確に把握しておくこと が非常に重要です。
財産の把握が不十分だと、相続人同士で揉めたり、相続税申告の漏れが発生して 追徴課税 を受けたりするリスクがあります。
そこで今回は、財産を漏れなく整理するために、 項目別に具体的な手順と必要書類 をご紹介します。

 

① 不動産の把握

調べ方

  1. 登記情報の確認
    不動産の所有権や抵当権の有無を確認するため、 登記事項証明書(登記簿謄本) を取得します。

    • 【取得場所】法務局またはオンライン(登記・供託オンライン申請システム)
    • 【必要書類】取得者の本人確認書類(運転免許証など)
    • 【費用】1通600円(窓口)/500円(オンライン)
  2. 固定資産税の納税通知書を確認
    毎年送付される固定資産税の納税通知書には、不動産の所在地や評価額が記載されています。

    • 【チェックポイント】所在地・地番・評価額を確認
  3. 名寄帳の取得(複数不動産の確認に有効)
    名寄帳は 1つの市区町村内で所有している不動産の一覧 を確認できます。

    • 【取得場所】市区町村役場の資産税課
    • 【必要書類】本人確認書類
    • 【費用】1通300~400円程度

ポイント

  • 登記簿謄本と名寄帳を併用 すると、不動産を網羅的に把握できます。
  • 法務局では登記名義人の住所変更がされていないケースもあるため、名寄帳で確認を補完しましょう。

 

② 預貯金の把握

調べ方

  1. 通帳やキャッシュカードで口座を特定
    被相続人が保有する銀行・信用金庫などの口座を確認します。

  2. 残高証明書の取得
    残高証明書は口座ごとの 残高を相続開始時点で証明する書類 です。

    • 【取得場所】各金融機関
    • 【必要書類】本人確認書類と委任状(被相続人本人でない場合)
    • 【費用】1通550~1,100円程度
  3. 取引履歴の確認
    過去の取引履歴を確認することで 不明な引き出しや振込先 を把握できます。

    • 【取得場所】銀行窓口
    • 【費用】3カ月分までは無料、6カ月以上は有料の場合が多い

ポイント

  • ネット銀行や証券口座 も忘れずに確認しましょう。
  • 口座が不明の場合は 「預金等の有無の照会制度」 を利用可能(後述)。

 

③ 証券・投資信託の把握

調べ方

  1. 証券会社からの取引報告書・残高報告書を確認
    被相続人宛に送られてくる 株式や投資信託の報告書 で保有状況をチェック。

    • 【チェックポイント】銘柄、数量、評価額を確認
  2. 証券保管振替機構(ほふり)の照会制度を活用
    被相続人が取引していた証券会社が不明な場合、 ほふりに照会 することで判明します。

    • 【照会場所】証券保管振替機構
    • 【費用】3,000円
    • 【必要書類】死亡届・除籍謄本・相続人の本人確認書類

ポイント

  • 証券口座は預金と異なり、法定相続情報一覧図の提出で一括対応できないケースがあるため 個別対応 が必要です。

 

④ 車両や動産の把握

調べ方

  1. 車検証で名義を確認
    車両が被相続人名義かどうかを車検証でチェック。

    • 【チェックポイント】所有者名義、登録番号
  2. 自動車税納付書や保険証券で確認
    自動車税の納付書や保険証券から 車両の有無や価値 を確認します。

  3. 査定書の取得
    相続時に自動車を売却する場合は 査定額証明書 が必要になります。

    • 【取得場所】中古車販売店や査定会社

ポイント

  • 車両は 譲渡や売却手続き が必要になるため、事前に査定を取っておくとスムーズです。

 

⑤ 保険や年金の把握

調べ方

  1. 保険証券や契約書をチェック
    被相続人が加入している生命保険や医療保険の証券を確認。

    • 【チェックポイント】保険金額、受取人名義
  2. 保険会社への照会依頼
    証券が見つからない場合は 生命保険協会の「契約照会制度」 を利用可能。

    • 【照会場所】生命保険協会
    • 【費用】無料
    • 【必要書類】死亡届・相続人の本人確認書類
  3. 年金定期便やねんきんネットで確認
    年金受給状況や加入履歴を確認。

    • 【確認場所】年金事務所またはねんきんネット

ポイント

  • 保険金は 「相続税非課税枠」(法定相続人×500万円)の対象となるため、申告漏れに注意。

 

まとめ:財産把握は徹底的に!

被相続人が生前に財産を整理しておくことで、 相続時の手続きが円滑になり、税務申告漏れやトラブルを防げます。
特に預貯金や不動産は見落としがちなので、 名寄帳・証券照会・保険契約照会 を活用しながら漏れなく確認しましょう。

 

 

 
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監修者情報

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向笠 昌博

株式会社あおば代表取締役。
不動産のプロとして土地・建物を最大限に活かし、オーナー様や地域に貢献することをモットーに、不動産のスペシャリストとして日々業務に向き合っております。

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