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不動産を高く売るためのコツと注意点
不動産を売却する際、できるだけ高く売りたいと考えるのは当然のことです。しかし、売却価格は物件の立地や広さだけで決まるわけではなく、売却前の準備や売り出し方によって大きく差が出ることがあります。今回は、不動産を高く売るための具体的なコツと注意点をご紹介します。
1. 第一印象を良くするための「ホームステージング」
不動産は「第一印象」が重要です。購入希望者が内見時に受ける印象は、価格交渉にも影響します。そこで効果的なのが「ホームステージング」です。これは、家具や小物を配置して物件を魅力的に見せる演出のことです。
【ポイント】
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掃除と整理整頓:内見時には清潔感が必須です。不要な家具や荷物は片付け、広さをアピールしましょう。
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明るい部屋づくり:部屋が明るい日中のほうが印象が良くなります。また天気にかかわらず、ご案内時は照明をつけておくと良いでしょう。
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インテリアの工夫:観葉植物やおしゃれな照明を置くと、印象がグッと良くなります。
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匂い対策:誰でも他人の家の匂いには敏感なもの。ペットを飼っている家は特に、消臭剤などで匂い対策をしておくと良いでしょう。
【ワンポイント】
わずかな費用でホームステージングを行うことで、購入希望者の購買意欲が高まり、結果的に高値で売れる可能性があります。
2. リフォームや修繕で価値を高める
古い物件や傷みが目立つ場合は、売却前に軽いリフォームや修繕を行うことで印象が大きく改善されます。
【効果的なリフォーム例】
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壁紙の張り替え:タバコやペットの臭いがある場合は特に効果的。
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水回りのクリーニング:キッチンや浴室の水垢・カビを取り除き、劣化が目立つ場合は修理を。
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床の補修やワックス掛け:古さを感じさせない工夫で印象アップ。
【注意点】
大規模なリフォームはコストがかさむため、売却価格に見合わない場合は控えるべきです。費用対効果を考え、10万円前後のコストで印象がアップできるなら検討する価値ありです。
3. 適正価格で売り出す
「高く売りたいから最初から高値で売り出す」という考え方は危険です。相場より高すぎる価格で売り出すと、買い手がつかず売却が長期化する恐れがあります。逆に安く設定しすぎると損をする可能性もあります。
【適正価格で売り出すポイント】
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周辺の成約事例を調査:類似物件の成約価格を参考にする。
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査定価格を比較:複数の不動産会社に査定を依頼し、適正な価格帯を把握する。
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価格調整のタイミングを見極める:反響が少ない場合は柔軟に価格調整を行いましょう。
4. 魅力的な写真や紹介文でアピール
ネット広告に掲載する写真や紹介文は、購入希望者の興味を引くために非常に重要です。そうした部分に力を入れている不動産会社を選ぶと良いでしょう。
【写真】
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明るく広く見える角度で撮影:自然光が入る時間帯に撮影することで、室内が明るく見えます。
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広角レンズを活用:部屋を広く見せるために広角レンズで撮影すると効果的。
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外観・周辺環境も掲載:建物だけでなく、近隣の公園や商業施設などの写真も掲載すると生活イメージが湧きやすくなります。
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お片付けの直後や晴れた日、海や富士山が見えるタイミングの写真などを不動産会社に提供し、広告に使ってもらうことも有効な手法です。
【紹介文】
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居住者だからこそわかる良いところを不動産会社に伝え、良さをアピールしてもらいましょう。
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悪いところも隠さず伝えておくことで、内見など話が進んだ後のキャンセルを防ぎ、時間のロスを防ぐことができます。
5. 信頼できる不動産会社を選ぶ
不動産会社選びも重要です。広告戦略や販売活動の質によって、売却価格に大きな差が出ます。
【選び方のポイント】
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実績や口コミをチェック:過去の取引事例や評判を確認しましょう。
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地元に強い業者を選ぶ:地域に精通した会社は適切な価格設定と販促が期待できます。
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媒介契約の種類にも注意:専任媒介契約を結ぶと、より手厚いサポートを受けられることが多いです。
6. 高く売るための注意点
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囲い込みに注意:大手をはじめとした一部の不動産会社は自社で成約させるために他社への情報共有を制限することがあります。広く情報を公開してもらえるかを確認しましょう。
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値下げ交渉への対応:最初から値下げを見越して高く設定しすぎると、買い手が敬遠する可能性があります。交渉を見据えた適正価格での売り出しが重要です。
まとめ
不動産を高く売るためには、見た目の印象を良くする工夫や適正価格での売却、魅力的な広告戦略が欠かせません。さらに、信頼できる不動産会社とタッグを組むことで、より有利な条件での売却が期待できます。