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空き家を放置しておくとどうなる?
近年、日本では空き家の増加が深刻な社会問題となっています。沼津市でも相続などで空き家を所有したまま放置しているケースが少なくありません。しかし、空き家は所有しているだけで維持費や税金がかかり、資産価値は下がり続けるため、持ち続けるメリットはありません。
さらに、法改正により空き家への監視が強化され、「特定空き家」や「管理不全空き家」に指定されると固定資産税が約4倍に増額することがあります。資産価値の下落と税負担が同時に進行するため、売却を早めに決断することが賢明です。
空き家の放置リスク
① 【資産価値の急落】
空き家は人が住まなくなると驚くほど早く劣化します。
・ 雨漏りや壁のひび割れ → 補修費がかさむ
・ 雑草や庭木の繁茂 → 景観が悪化し、売却時にマイナス評価
・ 害虫や害獣の発生 → シロアリ被害で建物が崩壊するケースも
時間が経つほど状態は悪化し、売却価格は下がる一方です。「そのうち売ろう」と放置していると、気づいたときには大幅な値下げを余儀なくされることになります。
② 【税負担が大幅に増加】
空き家を放置すると、固定資産税の負担が大幅に増加します。
通常、住宅が建っている土地には「住宅用地の特例」が適用され、固定資産税は最大で6分の1に軽減されています。
しかし、放置された空き家が「特定空き家」や「管理不全空き家」に指定されると特例が解除され、固定資産税が一気に跳ね上がります。
特例が解除されると負担調整措置が適用されるため固定資産税は即6倍にはならないものの、約4倍に増額します。
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特例適用時 → 固定資産税評価額の6分の1で課税
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特例解除後 → 固定資産税評価額の10分の7で課税…10分の7÷6分の1=10分の42≒4倍
たとえば、これまで年額10万円だった固定資産税が約40万円になるといったことが起きます。
「どうせ税金は大した額ではない」と放置していると、後々大きな負担となります。
③ 【特定空き家と管理不全空き家に指定されるリスク】
2023年12月の法改正により、「管理不全空き家」という新たな区分が創設されました。
「特定空き家」ほど深刻ではないものの、管理が不十分な空き家も行政の監視対象となります。
▶ 特定空き家とは?
「空家等対策特別措置法」に基づき、以下の状態にある空き家が指定されます。
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倒壊の恐れがある
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ゴミや悪臭など衛生上の問題
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景観を著しく損なう
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周囲に悪影響を及ぼしている
特定空き家に指定されると固定資産税は約4倍に増額し、修繕命令や最悪の場合は強制撤去の対象になります。
▶ 管理不全空き家とは?
2023年12月に新設された「管理不全空き家」は、特定空き家には至らないものの、適切に管理されていない空き家が対象です。
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草木が生い茂り景観を損ねる
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外壁や屋根が破損し美観が低下
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害虫・害獣が発生し周囲に迷惑をかける
「管理不全空き家」に指定されると、まずは指導が行われますが、指導に従わない場合に勧告が言い渡されます。勧告を受けると特例が解除され、固定資産税が約4倍に増額します。
改善が見られない場合は「特定空き家」に移行する可能性があり、最終的には強制撤去や過料(最大50万円)の対象となります。
④ 【犯罪やトラブルの温床】
放置された空き家は犯罪の温床になりやすいです。
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不法侵入や放火 → 沼津市でも空き家での放火事件が発生
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ゴミの不法投棄 → 不法投棄されたゴミの撤去費用は所有者負担
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不審者の住みつき → 防犯対策の難しさから治安が悪化
このようなトラブルが起きると、所有者が撤去費用や損害賠償を負担することになり、放置による損失はさらに大きくなります。
空き家は早めに売却するのが賢明
① 【時間とともに売却が難しくなる】
空き家は時間が経つほど売れにくくなります。
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築年数が経過 → 資産価値が下がる
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劣化が進行 → 修繕費用がかかる
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市場価格の下落 → 買い手がつきにくい
早めに売却すれば修繕コストを抑えつつ高く売れる可能性が高まります。
② 【維持費や税金から解放】
空き家を売却すれば、固定資産税や管理費用の負担から解放されます。
・ 草刈りや清掃の手間が不要
・ 管理会社への費用が不要
・ 固定資産税や都市計画税の負担がゼロに
売却は将来的な維持費を節約する有効な手段です。
③ 【相続トラブルを回避】
空き家を相続したまま放置すると、将来的に相続人間でのトラブルが発生する恐れがあります。
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共有名義で揉める → 売却時に合意が得られない
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相続登記義務化で過料 → 未登記の場合は最大10万円の過料
早期に売却すれば、こうしたトラブルを未然に防げます。
空き家を放置するメリットはありません。「株式会社あおば」では、空き家の査定から売却までワンストップで対応します。
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現状のまま売却可能 → 修繕不要で売却できるケースも
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迅速な売却サポート → 豊富な実績で早期売却を実現
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相続問題の相談にも対応 → 税金や登記のアドバイスも可能
【まとめ】
空き家は放置していても資産価値が上がることはなく、税負担や管理コストが増す一方です。さらに、「管理不全空き家」や「特定空き家」に指定されると、固定資産税が約4倍に増額するリスクもあります。
「今すぐ売るべきか」と迷うかもしれませんが、不動産は時間が経つほど劣化し、売却価格が下がる傾向があります。修繕費がかさむ前に売却する方が結果的に有利になるケースは少なくありません。
もちろん、売却が唯一の選択肢ではありません。ただし、維持する場合は管理費や税負担が続くリスクを理解しておく必要があります。
もし空き家の売却をお考えであれば、株式会社あおばにお気軽にご相談ください。
「売るべきか、維持すべきか」を一緒に考えながら、最適なご提案をいたします!