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物件探し(富士山眺望)
久保田です。
私たちは日々お客様のニーズに見合うような物件探しを生業としておりますが、ここ静岡県東部地区を拠点とし不動産営業しているとよく目にするご要望の上位を占めるのがロケーションなのですが、特に多いのが
〇富士山の眺望が良いところ
〇海が見えるところ(海の近く)
上記2点です。
今日もピックアップした10物件の現地確認に車を走らせました。
やはり多いのは富士山側に隣家や林があり邪魔をされているところが多く、それらを避けるには必然的にひな壇や傾斜地といった少し高台の土地に絞られてきます。すると今度は静岡県の崖条例に引っかかるとか、ライフライン(電気・上下水道・・)が未設で自費負担増えるとかが有りがちです。
今日確認した中では、なんとか4物件がご紹介できそうです。
『富士山の眺望』といっても様々です。
★リビングの大開口窓から見えているのがいいのか?(富士山は南向き以外になるのですこし暗くなるよ→静岡県の地形にて)
★ちょっと外に出てウッドデッキ等から眺めたいのか?(冬は寒いよ)
★はたまた浴室の窓から湯舟に浸かりながら眺めたいのか?(外からの目隠しどうするの?)(夜は見えないよ)
※( )内コメントは心の声です。
とは言っても結局はカスタマーファーストです。
お客様は個々に叶えたい夢をお持ちになって実現にむけて動き出しました。私はそのスタートのお手伝いに全力を尽くします。
『100%満足のいく物件は無いよ』というのは不動産業者のお決まり文句ですが、少しでも100%に近い物件をご紹介したいと常々思っております。
住宅建築会社の優秀な設計士さんが良きアドバイスと提案をしてくれることを願うばかりです。
以下に静岡県内の不動産物件における富士山や海の眺望を絡めたメリットとデメリットを含めたポイントをご案内いたします。
富士山の眺望や海の見える不動産物件を探す際、住宅建築の観点から重要なポイントは、景観の確保とともに住環境の快適さや安全性を考慮することです。以下に、いくつかの重要な要素を挙げて説明します。
1. 地形と位置の選定
富士山や海の眺望を最大限に活かすためには、地形や立地が重要です。まず、敷地が視界を遮らない高台に位置していることが理想的です。特に、海の場合は海抜が低すぎると潮風や浸水のリスクが高まるため、標高や地盤の強度を確認することが必須です。富士山の場合も、山麓に位置する物件では、途中に障害物がなく、開けた景色を確保できる場所が最適です。
2. 眺望の確保
眺望を重視する場合、隣接する建物や将来の建設計画に影響されることがあります。景観を守るため、建物の高さ制限や周囲の開発計画を事前に確認しましょう。また、南向きの窓を設けることで日光の取り入れや風通しを確保し、富士山や海の景色を日中はもちろん、夕方や夜間にも楽しめるような設計が重要です。
3. 風の流れと日照
富士山や海に面した地域では、風向きや日照時間が建物の快適さに大きく影響します。海の近くでは潮風が強いことがあり、風が強い地域では建物の耐風設計が求められます。また、富士山方面では冬季に冷たい風が吹くことが多いため、適切な断熱材や風の流れを考慮した設計が必要です。太陽の動きに合わせて、室内が十分に明るく、快適な環境になるような配置も重要です。
4. 耐久性と構造設計
海の近くの物件では、塩害が問題になることがあります。海風による塩分が建材に浸透し、腐食を引き起こすため、耐塩害性に優れた材料を選ぶことが大切です。例えば、外壁には塩分に強いコーティングを施したり、金属部分には防錆加工を施すなどの対策が必要です。さらに、地震の多い日本においては、耐震設計が不可欠です。特に高台に位置する場合、急傾斜の土地では地震時の地滑りや土砂災害のリスクを避けるために、基礎の強化が必要となります。
5. 環境への配慮
景観を大切にしながらも、周辺環境への配慮が求められます。例えば、富士山の近くでは、自然環境や景観保護の観点から、建物のデザインが規制されていることがあります。周囲の景色に溶け込むような色合いやデザインを選ぶことが推奨されます。海辺の地域では、海風による塩分が周辺の植物や生態系にも影響を与えるため、自然との調和を意識した植栽や外構設計が求められます。
6. ライフスタイルの考慮
富士山や海の景観を楽しむためには、住む人のライフスタイルも考慮した間取り設計が重要です。リビングやダイニングは大きな窓を設けて景色を楽しめるようにし、屋外のテラスやバルコニーを活用して景観を取り込むことができます。また、季節ごとの風景の変化を感じられるように、季節に応じた景色の見え方を意識した設計を行うと、より快適な生活空間になります。
7. 周辺施設やアクセス
最後に、富士山や海の見える物件を選ぶ際には、周辺の生活利便施設や交通アクセスも確認しておくことが大切です。自然環境に近い場所は、利便性が低いこともありますので、スーパーや病院、公共交通機関へのアクセスを事前に確認しておくことが必要です。特に、週末や長期休暇時には観光地として混雑する可能性もあるため、アクセスのしやすさも考慮しましょう。
以上のポイントを踏まえて、富士山や海の見える不動産物件を選ぶ際には、単に美しい景観を楽しむだけでなく、快適で安全な住環境を確保することが重要です。